51金星探査機「あかつき」(78秒)

金星探査機「あかつき」については、模型と映像で概要をご紹介しているほか、球体ディスプレイで「あかつき」搭載の赤外線カメラがとらえたデータなどを映し出しています。

こうした観測画像が得られるまでは苦難の道のりがありました。

2010年5月、種子島宇宙センターからH2Aロケットに搭載されて打ち上げられた金星探査機「あかつき」は、その年の12月の金星周回軌道投入に失敗し、金星をまわることができず太陽を公転する軌道に入ってしまいました。

それから5年の時を経て、2015年12月に再び金星に接近するチャンスをとらえて金星周回軌道に投入することに成功しました。

最初の投入失敗はメインエンジンの故障が原因で予定通りの減速が得られなかったことによるものでしたが、再投入では姿勢制御用の力の弱いエンジンを噴射して減速することに成功し、金星をまわる軌道に入ることができたのです。