38「はやぶさ2」:地球帰還(68秒)

「はやぶさ2」は、地球近くで小惑星リュウグウのサンプルを格納したカプセルを本体から切り離し、カプセルはオーストラリアの砂漠へと着地しました。

カプセルは大気圏再突入をするときに、空気との激しい衝突によってたいへんな高温にさらされます。

このときの非常に厳しい熱環境に耐えぬくために、カプセル内部を熱から守るための仕組みや地上に到達するまで安定した軌道を描くようなカプセルの形状など、様々な工夫がほどこされています。

2020年12月6日、カプセルはオーストラリアの砂漠の上空で明るい流れ星のように輝きながら、往復6年の旅を終えて地球へと戻ってきました。そしてウーメラの砂漠へと舞い降りたカプセルはすみやかに回収され、2020年12月8日、相模原まで帰ってきました。