34「はやぶさ2」:第1回目タッチダウン(92秒)

2019年2月22日、「はやぶさ2」はリュウグウへの初着陸となる第1回目タッチダウンに成功しました。

「はやぶさ2」がもし岩などにぶつかってしまうと壊れてしまう危険がありますので、表面のどこに降りるのがいいか、岩の高さひとつひとつまで検討され、目標地点が定められました。

そして探査機を目標地点にまで正確に導くための、精度の高い誘導が求められました。それは例え話でいうならば、甲子園球場に降り立つつもりでいたところが、甲子園球場の中のピッチャーのマウンドに降り立つことになった、というようなものです。

「はやぶさ2」の本体からフラッシュでピカッ、ピカッと光を当てながらターゲットマーカを認識して、ターゲットマーカから少し離れた「ここぞ!」という地点まで探査機を誘導してから地面にタッチするという、一連の複雑な動きを自動・自律で行いました。目標地点とのずれは、わずか1メートルという結果でした。

小型モニタカメラでは、たくさんの岩石が舞い上がった様子が撮影されました。着陸した地点の名前は、「たまてばこ」となりました。