28「はやぶさ2」実寸大模型:ミッション機器(102秒)

「はやぶさ2」にはリュウグウの写真をとるカメラがついています。広角のカメラ2台と望遠のカメラ1台。ほかに表面の温度がわかる中間赤外カメラもあります。

またカメラだけではなく、小惑星の側を向く「はやぶさ2」の下の面には、いろいろな装置がぎっしりと並んでいます。

長く突き出た筒状のところはサンプラーホーン、表面にタッチして物質をとる装置です。その根元の近くにある短い望遠鏡のような形をしているのは、レーザー光線を使って距離を測るレーザー高度計です。

探査機とリュウグウの間の距離を正確に測り続けることで、小惑星のわずかな重力についてもわかりました。

「はやぶさ2」のおへその位置にある、直径30センチメートルほどの筒状の出っ張りは衝突装置です。これを切り離して人工クレーターを作るのに使われました。

まわりのボールのようなものは、リュウグウに降りていくときの目印として使ったターゲットマーカです。そしてカプセルのわき、ボックス型のところは、リュウグウの表面の岩石に水が含まれていることを確認した、近赤外分光計です。
この模型は、探査ローバや小型着陸機を切り離す前の姿で展示しています。