27「はやぶさ2」実寸大模型(153秒)

小惑星リュウグウのサンプルを地球へ持ち帰ることに成功した「はやぶさ2」の実物大模型があります。大きさや見た目を本物そっくりに再現した模型です。

「はやぶさ2」は2019年、リュウグウの地面に2回、タッチダウンしました。1回目はリュウグウの表面の物質を、そして2回目は地下の物質をとることができたと思われます。

「はやぶさ2」はそれらを持って、2020年12月6日、リュウグウのサンプルが入ったカプセルを地球へ届けました。

探査機の姿を確認してみましょう。左右に翼を広げたような姿をしています。広げているのは太陽電池パドルです。端から端まで、およそ6メートルあります。

リュウグウの表面は平らな広い場所が見当たらず、大小の岩がたくさんあって、着陸がとても難しい場所でした。「はやぶさ2」をねらいどおりに着陸させるピンポイントタッチダウンが計画され、とくに2回目のタッチダウンでは、着陸精度60センチメートルという、世界中の探査機がこれまでに行ったことのない高精度なタッチダウンを成し遂げました。展示では着陸の時に少しでも探査機が表面の岩にぶつかりにくいよう、かたむいた姿勢をとったすがたを再現しています。

「はやぶさ2」の見た目の特徴として、上の面に2つの目玉のように付いている白い円板があります。これは宇宙にいる「はやぶさ2」が地球との通信を行うためのハイゲインアンテナです。

最近の惑星探査機で用いられるようになった平面アンテナです。2つ搭載することで、周波数の異なる2種類の電波を使えるようになっています。

「はやぶさ2」のまんなか部分の本体は箱型をしています。いろいろな方向からみると、どちらに向けて何をするのか、それぞれの面に役割をもった装置が付いていることがわかります。