12再使用ロケット実験機展示終了しました(100秒)

横からみると三角形で、脚があるちょっと変わった形のロケット。これは再使用ロケット実験機の機体です。隣にそのエンジンも展示しています。

再使用ロケットは打ち上げたあと戻ってきて、何度も使えるロケットとして研究中のロケットです。宇宙科学研究所では20年以上も前から再使用ロケットの研究開発を行ってきました。

これまでに100回繰り返して使用できるロケットエンジンの開発やその実証実験に成功し、さらに、液体水素を入れるタンクの開発も終えています。

研究者や技術者は再使用ロケットによって、宇宙と地球を人や物が頻繁に行き交う未来を描いています。
例えば、地球のエネルギー問題や環境問題を解消するために1基数万トンほどの発電所を軌道上に何十基も打ち上げようとか、宇宙への旅行者が年間に100万人いるというような未来です。

こういう未来を実現するには、今の飛行機のように、大量かつ頻繁に繰り返し飛行できるシステムが必要になるでしょう。

実験機はそのための第一歩。映像では秋田県にある能代ロケット実験場で離着陸したときの様子を紹介しています。