04日本の宇宙科学の歴史 1/2(113秒)

展示室に入って、左側にある横に長い壁は、年表になっています。今につながる宇宙科学のあゆみを示しています。

年表のはじめは1955年。東京大学の糸川英夫先生たちのグループが長さ23センチメートル、直径1.8センチメートル、重さ200グラムのペンシルロケットを作って実験をしたところから、日本の宇宙開発は始まりました。

最初の発射実験は、東京の国分寺で行われたペンシルロケット水平発射実験でした。そして、実験を繰り返し、ロケットの飛び方について少しわかってくると、秋田県の道川海岸へと実験場所をうつしました。

やがて、研究グループはペンシルロケットからベビーロケット、さらにカッパーロケットへと、ロケットを発展させ飛距離をのばしていきました。鹿児島県の大隅半島・内之浦に射場をつくり、日本初の人工衛星を打ち上げることができたのは1970年のことです。

ラムダ4S(ヨンエス)ロケット5号機の成功で「おおすみ」が誕生しました。こうして日本は世界で4番目に人工衛星を自力で打ち上げた国になりました。

人工衛星打上げに成功した最初の国はソビエト連邦、2番目はアメリカ、自分の国のロケットで打ち上げた3番目の国はフランスです。