南半球の星空をご覧になったことがありますか?
南半球の夜空に広がる天の川は、北半球では見られないほど星の数が多く、はっきりとその流れを見ることができます。天の川の流れだけではありません。真っ黒な、天の川の中洲もはっきりと見えます。この中洲に、古代インカの人びとは、それぞれ名前を付けていました。(リャマ、キツネ、カエル、ヘビ・・・)
星の見えない中洲に古代インカの人びとは色々な思いを馳せていたようです。私たちのように、星と星をつないで星座をつくらない星空との接し方があったのですね。天の川は、インカの人のみならず、古代から現在に至るまで、世界各地の人々に親しまれています。そこで、この番組では、神話や言い伝えと現代科学の両面から天の川に着目しました。番組のはじめには、北半球での天の川にまつわる神話や言い伝え、さらに、西洋、中国、日本に馴染みのある星座を取り上げます。さらに、古代インカの天の川にまつわる神話をご紹介します。続いて後半では、南半球の夜空に広がる天の川に着目し、星の見えない中洲(暗黒星雲)の正体が、現代科学によってどのように解き明かされてきたかをご紹介します。
この番組は、天文学のみならず文化人類学、歴史学に関わる研究者の共同作業によって、新しいサイエンス・コミュニケーションのあり方を考えるために制作されたものです。番組の最後には、科学者から、様々な分野に関心を持つ方が、自然科学に関心を寄せられる手だてとしてのメッセージが発信されています。どうぞ、最後までご堪能ください。






