Home 宇宙科学研究所報告 臼田宇宙空間観測所水素メーザ標準周波数時刻システム

3.設置環境

 1997年度に,中核的研究機関支援プログラムの一環として,臼田宇宙空間観測所に宇宙空間光通信研究実験棟(2階建て)が建設された.その2階の一室が水素メーザ室とされ,本稿に述べる水素メーザ標準周波数時刻システムが収められた.

 図3は室内配置図,図4(a),(b)は水素メーザおよび監視装置等の配置状況を示す写真である.部屋は床面5.7m×9.3m,天井高2.9mで,出入り用の一つの開閉扉を除いて,窓や扉をもたない.水素メーザ本体は,各々,幅600mm,奥行き675mm,高さ1610mmの寸法をもち,重量は450kgである.3台は約1mの間隔を置いて,一列に並べられている.

 室内は冷房能力13.2kWの市販空調装置(外気温−15度か+43度で使用可)により温度管理され,室温は23℃,変動幅±0.5℃以下,に保たれている.この部屋に関して,特別 な電磁的・磁気的シールドは行なっていない.



図3. 水素メーサ標準周波数時刻システムの室内配置図



図4. 水素メーザ標準周波数時刻システムの配置状況
(a) 3台の水素メーザ、(b) 水素メーザ室全景

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