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2011年度第2次観測ロケット実験の実施について

【実験期間】2011年12月19日(月)〜2012年1月31日(火)(実験予備期間を含む)
【実験場所】内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)
【打上げ予定ロケット】 S310-40号機  S520-26号機

最新情報

[1月12日11時20分更新]
観測ロケットS-520-26号機は1月12日(木)05時51分(日本標準時)に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。
   観測ロケットS-520-26号機 打上げ終了

観測ロケットS-310-40号機

【打上げ日時】2011年12月19日23時00分〜23時50分 予定

 ※S-310-40号機は12月19日(月)23時48分に打上げられました。
   観測ロケットS-310-40号機 打上げ終了

実験の目的

【夜間中緯度電離圏領域における電波伝搬解析】
ラジオ放送等で使われている中波帯電波の異常伝搬を引き起こす高密度プラズマ領域の発生メカニズムを解明する。これによって、安定した中波帯放送のための基礎データを取得できると期待される。

実験の概要

電離圏下部(高度100km付近)には急に高電子密度領域が発生し電波通信を不安定にすることがある。本実験では地上局から送信された中波帯電波をロケット搭載機器で受信し電子密度の空間分布を推定するとともに、電子密度・温度を測定し、電波伝搬との関係について理解を深め、高密度領域の発生メカニズムを探る。

観測ロケットS-310-40号機の概要は以下のとおり。
全長 全重量 搭載機器重量 到達高度 水平距離
S-310-40 7.1m 0.7t 60kg 190km 200km

参加研究機関

JAXA、富山県立大学、東北大学

打上げ条件

電離圏下部に高電子密度領域が発生し、中波帯電波の伝搬を妨げている状態であること。
ロケットの保安や飛行に影響を与えない天候であること。

実験のイメージ図

観測ロケットS-520-26号機

【打上げ日時】
2011年12月22日5時10分〜6時10分 予定
・2012年1月12日05時51分 予定(1月10日更新)

[1月12日11時20分更新]
 ※観測ロケットS-520-26号機は1月12日(木)05時51分打ち上げられました。
   観測ロケットS-520-26号機 打上げ終了

実験の目的

【熱圏中性大気とプラズマの結合過程解明】
熱圏下部における中性大気とプラズマ(電離大気)の運動を観測し、両者の結合過程を実験的に実証する。

実験の概要

熱圏下部(高度約80〜300km)を飛翔する観測ロケットにより中性大気、プラズマ、電場と磁場の直接観測を行うことによって、中性−電離大気間のエネルギー交換を含む物理過程に関する更なる理解を目指す。中性大気の運動はロケットからリチウムを放出し、その発光雲(太陽光を受けて赤く光る)の時間的な変化を地上から観測する。

観測ロケットS-520-26号機の概要は以下のとおり。
全長 全重量 搭載機器重量 到達高度 水平距離
S-520-26 8.0m 2.2t 120kg 290km 600km

参加研究機関

JAXA、北海道大学、東北大学、東海大学、富山県立大学、京大、高知工科大学が中心となって搭載機器の開発を行い、研究グループには、米国、カナダの研究者が参加する。

打上げ条件

早朝かつ、以下の3つの条件が満たされていること。
(1)目的とする現象(電離圏に電子密度の擾乱)が発生している
(2)地上観測点(3箇所)においてロケット飛翔方向に雲がない
(3)ロケットの保安や飛行に影響を与えない天候

実験のイメージ図

2011年11月9日

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