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「あかつき」の機能確認作業において金星を撮影!

JAXAは、現在、金星探査機「あかつき」の金星周回軌道投入失敗の原因究明を行っておりますが、金星最接近後の探査機データ取得後に行った探査機の機能確認作業において、12月9日9時ごろ(日本標準時)に金星画像を取得できたのでお知らせします。

2010年12月9日、中間赤外カメラ(LIR)、紫外線イメージャ(UVI)、1μmカメラ(IR1)の3台を立ち上げ、金星を撮影しました。撮影時刻は午前9時頃(日本時間)で、このとき「あかつき」と金星の距離は約60万kmでした。「あかつき」から見た金星の視直径は約1.2度**で、金星を夜の方向から見ています。

*:地球と月の平均距離は約38万km
**:地球から見た月の視直径は約0.5度

中間赤外カメラ(LIR):波長10μm

視野:  縦12.4度×横16.4度
画素数: 縦248×横328

LIRで撮った金星

[左]LIRで撮った金星

LIRで撮った画像(視野全体)

[右]LIRで撮った画像(視野全体)

紫外線イメージャ(UVI):波長365nm

視野:  縦12度×横12度
画素数: 縦1024×横1024

UVIで撮った金星

[左]UVIで撮った金星

UVIで撮った画像(視野全体)

[右]UVIで撮った画像(視野全体)

※[左]の画像は人工的に着色してあります。

1μmカメラ(IR1):波長0.9μm

視野:  縦12度×横12度
画素数: 縦1024×横1024

IR1で撮った金星

[左]IR1で撮った金星

IR1で撮った画像(視野全体)

[右]IR1で撮った画像(視野全体)

※[左]の画像は人工的に着色してあります。

UVI画像とIR1画像とLIR画像の比較

UVI画像とIR1画像とLIR画像の比較

※画像は人工的に着色(UVI画像:青色 IR1画像:橙色)しています。

2010年12月10日

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