TOP > レポート＆コラム > 特集 > 第5回宇宙科学シンポジウム > 将来計画 > 宇宙太陽発電衛星用大型展開パネルのモデル試作
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宇宙太陽発電衛星（SPS）システムは，衛星軌道上に大規模な太陽光発電システムを建設し，発電したエネルギーをマイクロ波で地上に送る，将来のエネルギーシステムです。SPSを実用化するための大きな課題は，衛星軌道上から受電サイトへ正確にエネルギーを送る技術を確立することです。 ここ数年，大電力無線送電技術実証のための衛星計画が検討されています。図にその一例を示します。一辺が16〜17mのパネルの一面は太陽電池を敷き詰めた発電面，もう一方の面はアンテナ素子を並べた送電面となります。多数のアンテナ素子から構成されるフェーズドアレーアンテナを用いるため，アンテナは厚みを持つパネル形状となります。
私たちは，このような大型パネル状アンテナの展開機構に関して，形状記憶合金を用いたスマート展開アクチュエータの開発を行っています。スマート展開アクチュエータには以下のような利点があります。（1）機構が単純でパネルに組み込みやすい，（2）断続通電による展開順序制御，展開速度制御が可能，（3）ヒステリシスループを用いることで構造減衰に優れている，（4）アンテナ面の熱変形補償のための形状制御が可能。現在，モデル試作を通して機能実証を行っています。 |
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| （宇宙太陽発電衛星検討グループ） |
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