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シンポジウム・研究会

大電力化/モジュール化電気推進に関する研究会

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「はやぶさ」小惑星探査機はマイクロ波放電式イオンエンジンを駆り、一路地球帰還の途にあります。「きく8号」はカウフマン式イオンエンジンにて精密な静止軌道維持を日々行っています。このように日本の技術としての電気推進が多彩な宇宙ミッションを具体化しました。今後は、さらに高性能化した電気推進を用いて、超低高度衛星・全電化静止衛星・ハイブリッド静止投入・軌道間輸送・超遠距離深宇宙動力航行などのミッションがぞくぞくと実現される見込みです。この技術要素は、宇宙大量物資輸送を担い、月有人ミッション実施や宇宙太陽発電建設を支え、国際貢献への重要な鍵となることでしょう。

このトレンドを見据えた上で、現在の大型電気推進のラインナップや研究開発中の技術を総覧し、目標をどこに設定しどの技術をどのルートを介してどのように発展させて行くか、を考える機会を、研究会として提案させていただきます。今後の技術発展や宇宙利用の進展を促すため、この分野に関わる研究者・技術者と宇宙ミッションインテグレータが一同に会して、技術交流や意見交換を行う好機となるでしょう。開催趣旨をご理解いただき、皆さまの積極的なご参加を心よりお願い申し上げます。

詳細

日 程 2008年10月21日(火)
場 所 東京国際フォーラム ホールD5
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-5-1
電話 : 03-5221-9000(代表)
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参加費 無料(申し込み不要)
主 催 宇宙航空研究開発機構
後 援 無人宇宙実験システム研究開発機構
問い合わせ先 宇宙航空研究開発機構
 梶原 堅一、國中 均(kuninaka@isas.jaxa.jp

プログラム

10:20〜10:25 開会の言葉 國中 均(JAXA月惑星)
10:25〜10:45 JAXA推進DE組織とその活動 梶原 堅一(JAXA研開)
10:40〜12:00 宇宙ミッション(各25分)
・電気推進による新たな衛星利用について 富田 英一(JAXA利用)
・SPS建設に必要な軌道間輸送システム 佐々木 進(JAXA科学)
・次期国際有人宇宙プログラム構想:有人月探査計画について 佐藤 直樹(JAXA有人)
12:00〜13:00 昼休み
13:00〜14:15 飛翔開発(各25分)
・20cmマイクロ波放電式イオンエンジン 西山 和孝(JAXA月惑星)
・12cmカウフマン式イオンエンジンと大型ホールスラスタ 尾崎 敏之(MELCO)
・35cmリングカスプ式イオンエンジン 早川 幸男(JAXA研開)
14:15〜14:25 休憩
14:25〜16:25 技術研究(各20分)
・力とエネルギー効率:なぜHigh Power Missionに電磁推力が期待されるか? 佐宗 章弘(名大)
・DCアークジェットスラスタとMPDスラスタの実機開発 田原 弘一(大阪工大)
・直交外部磁場型2次元MPDアークジェット 中田 大将(東大航空)
・プラズマセイル 船木 一幸(JAXA科学)
・無電極イオン加速:VASIMRとDoubleLayer加速 安藤 晃(東北大)
・ヘリコンプラズマ源を用いた無電極MPDスラスタの検討 都木 恭一郎(東京農工大)
16:25〜16:40 まとめ 國中 均(JAXA月惑星)
16:40〜18:00 懇親会