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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第511号

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ISASメールマガジン   第511号       【 発行日− 14.07.8 】
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★こんにちは、編集担当の阪本です。

 今年も7月7日は日本の広い範囲にわたってあいにくの空模様となり、七夕関連の天体観望会なども不発に終わったところが多いようです。でもご心配なく。七夕の星祭りは本来、旧暦七夕(最近では「伝統的七夕」と呼んでいます)に行うべきもの。今年の伝統的七夕は8月2日(土)です。 短冊はそのときまで大切にとっておきましょう。

 今週は、今年の4月からISASニュース編集委員長を務めている宇宙 物理学研究系の山村一誠(やまむら・いっせい)さんです。

── INDEX──────────────────────────────
★01:ISASニュースはまもなく400号
☆02:伝統的七夕ライトダウン2014
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★01:ISASニュースはまもなく400号
 
 このメールマガジンの読者で、「ISASニュース」を読んだことがある方はどれくらいらっしゃるでしょうか?「読んだことが無い」「知らなかった」という方は、まずはこちらへどうぞ。

http://www.isas.jaxa.jp/j/isasnews/

 いかがでしょうか? メールマガジンに比べれば、ちょっと専門的な、難しい記事が多くてついて行けない、という方もいらっしゃるかもしれません。が、分からないところはちょっと我慢して、もう少し読みすすめてみてください。それぞれの執筆者の、宇宙科学への熱意が感じられるのではないでしょうか?

 ISASニュースは、次号(7月号)で通巻400号を迎えます。1981年4月、JAXA統合前の文部省宇宙科学研究所の発足と同時に創刊され、33年の間、ISASそして日本の宇宙科学の姿をお伝えしてきたことになります。これだけ長く続いていると、歴史史料としての価値も高く、過去のプロジェクトや、ある研究分野・あるいは研究者個人の発展を辿るためにも、しばしば引用されているようです。

 記事の企画から原稿執筆まで、我々ISAS職員や関連大学の先生方が直接行っていることが、ISASニュースの大きな特徴です。ISASの 研究者を中心に10数名のメンバーが、毎月1回集まって編集委員会を開き、3ヶ月くらい先までの記事内容、執筆者について議論します。旬のミッションはもちろんですが、普通の方にはあまり知られる機会の無い、でも価値の高い研究成果をきちんと拾い上げて、研究者本人の言葉で紹介するよう心がけています。これが、ISASニュースが長年にわたって読まれている理由だと思います。

 このように綿々と発行を続けているISASニュースですが、経費削減の波からは逃れられず、今年度からページ数の削減と、印刷版配布からweb閲覧への移行を進めています。その効果を見ようと、先日webの アクセス数の統計をとってみました。ISAS所内向けには、4月からメールで発行のアナウンスを始めたのですが、それ以降はアナウンスした日から数日、最新号へ多くのアクセスが現れるようになりました。おもしろいことに、それから数日後に、JAXA外からのアクセスがピークになります。実はこれまで外部向けの積極的なアナウンスは行っていなかったので、これはちょっと意外でした。おそらくこまめにISAS web ページをチェックしていただいている方ではないかと思います。ありがたいことです。

 ここ2年間でアクセス数が多い人気の号を調べてみたところ、ダントツの号が2件ありました。所内、所外ともに人気があったのは、2012年1月号(370号)で、この号には川口淳一郎教授と渡辺謙さん(「はやぶさ」映画で主演)の「初夢対談」が掲載されているものです。意外だったのは、2006年11月号(308号)で、所外から「のみ」2013 年の4月から11月にかけて多数のアクセスが集中していました。記事を見て納得、「森田泰弘教授の「宇宙・夢・人」(インタビュー)が掲載されています。時期的に、イプシロンロケット打ち上げに関連してのアクセス のようです。

 私は、今年の4月に前任の森田泰弘教授からISASニュース編集委員長のバトンを引き継ぎました。それを機に、改めてISASニュースの原点を調べてみました。創刊号の平尾邦雄教授(初代編集長)による「宇宙科学研究所ニュースの発刊について」には、以下のようにあります。

 この「ISASニュース」ではこの研究所を利用して宇宙科学(今までの分類で言う宇宙理学及び宇宙工学を総称します)の研究を行うすべての方の相互の交流をふかめて宇宙科学の研究をより広範なものにしてゆきたいという希望から,このような方々の交流の場としての役割を強めたいと考えております。さらに又これによって宇宙科学に対する理解を各方面からいただけるようになれば大変しあわせです。(抜粋)

 単に一研究所の広報誌というだけでは無く、それを支え一緒に研究を進めていく宇宙科学コミュニティー全体の活動を支え、伝えるものであったことが分かります。この精神を根底に、2010年代にふさわしい紙面作りをこれからも続けていきたいと思います。

 これまであまりお知らせしていなかったのですが、ISASニュースはバックナンバーも含め、すべてwebで読めるようになっています。今後は、このメールマガジンでも最新号の発行をお知らせしていくことにしますので、是非お読みください。また、ご意見もお待ちしております。

山村一誠(やまむら・いっせい) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※