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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第396号

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ISASメールマガジン   第396号       【 発行日− 12.04.24 】
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★こんにちは、山本です。

 相模原キャンパスは、サクラが散って若葉がきれいな季節になりました。
正門から続く「カツラ」は、あっという間に 若緑に染まっています。

駐車場の「アメリカハナミズキ」も芽吹いたかな?と思っていたら、週明けには花が咲いています。今年の「春」は、何だか急ぎ足です。

 そういえば、週末からゴールデンウィークに突入します。
お出かけの予定にリニューアルされたISAS展示ホールを組み込んで戴ければ幸いです。

 今週は、広報・普及担当の高木俊暢(たかぎ・としのぶ)さんです。

── INDEX──────────────────────────────
★01:宇宙研・展示ロビーの一部リニューアル
☆02:日米共同BESS-Polar実験 世界最高感度で反ヘリウム原子核を探索
☆03:「ひので」太陽極域磁場の反転を捉えた!
☆04:イプシロンロケット模擬射点音響環境計測試験の実施結果について
☆05:共食いする「毒蜘蛛」中性子星
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★01:宇宙研・展示ロビーの一部リニューアル

 宇宙研にも春がやってきました。私のPCモニター越しには、現時点では満開の“宇宙研桜”が見えます。新しい季節です。そして宇宙研の展示ロビーも新しくなり、より快適で、より楽しめる空間になりました。


 改装の目玉は、ここ相模原キャンパスでの活動に関連する映像を70インチの大型ディスプレイで自由に楽しむコーナーです。大型ディスプレイのそばにタッチパネル式の操作卓があり、見たい映像作品を選ぶことができます。(この操作卓は移動式で、どこでも映像提供サービスを行えます。)


 映像作品の中には、次期X線衛星ASTRO-Hのプロモーションビデオや、プロのミュージシャンの方々が宇宙科学ミッションをモチーフに作曲してくださった楽曲に、JAXAの映像を合わせた作品などもあります。ぜひお楽しみください。


 映像を楽しむコーナーは談話スペースでもあります。スペースを広く使うために段差を解消したり、インテリアを居心地のよいものに刷新しました。


 春休みには親子連れの見学者が一気に増えますが、その春休みの前半には、展示ロビーの改装作業のために半分休館状態で、ご迷惑をおかけしました。


 ちなみに、年度末に改装作業が集中したのは、予算が余ったからではなく、準備に時間をかけたからです。イメージしたものができるように、複数の業者の方と何度も打合せをしましたし、所内の意見も広く聞きました。


 その甲斐あって、改装後の評判は上々です。居心地がアップしたせいか、「JAXAさがみはら文庫」の利用率もアップ。本を広げた子ども達でテーブルが埋まったこともあります。「面白かった、また来たい!」という声も聞くことができました。一番の褒め言葉です!


 子ども達にとっては、スタンプラリーの専用台ができたことが一番のメリットかもしれません。これは、今回お世話になった展示業者の方が、週末に家族で遊びに来られた時の感想から生まれたものです。遠目からもはっきり分かるスタンプラリー台のお陰で、スタンプ迷子が激減しました。


 また、壁となっていたパネル類を撤去してスペースを広げたことで、入口付近からから、展示ロビー奥の新大型ディスプレイまで障害物がなくなりました。ちょっとしたイベントも開催できる空間になったと思います。宇宙研ロビーでコンサート、とかも可能かもしれません。ぜひ、いろんなジャンルの方に使って頂ければと思います。


 夜に照明を落とすと、談話スペースはホームシアターのような雰囲気になります。個人的には、「はやぶさ」実物大模型をバックに、「はやぶさ」映画を鑑賞したいなと思ってます。(そういえばテレビは3D対応!)


 ゴールデンウィークも間近です。ぜひ遊びにきて下さい!


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 山本さんにもう少し書けと言われたので、苦労話を一つ。

 談話スペース改修を担当されたデザイナーさんは、JAXAはご存知でも宇宙研の歴史まではご存じない方でした。JAXAロゴが入った青い自動販売機に印象づけられたようで、最初の空間デザイン案は、柱や「JAXAさがみはら文庫」の書棚までJAXAブルーでラッピングされていました。


 このロビーが青いデザイン案をもって、宇宙研の皆さんにお伺いを立てると、案の定、宇宙研らしさのこだわりを大事にしてほしいという話しがちらほら。ということで、また予算が厳しいこともあり、青いラッピングは最低限に押さえられました。


 また今回は、デザイン造作、OAフロア設置、LAN回線設置、タッチパネル式システム導入でそれぞれ業者が違うために、調整がやたら大変でビックリしました。しかも、例の募金箱も導入される話があったので、デザインの擦り合わせも加わりました。

最初の基本設計に時間を割いたお陰で、年度末は火事場が終わらない状況だったので、燃え尽きて新年度を迎えた次第です。(実はまだアフターサービスでいろいろと作業して頂いてます。)


 そろそろ5.21の金環日食も近づいてきたので、燃え尽きた灰状態から抜け出さないと...


(高木俊暢、たかぎ・としのぶ)

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※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※