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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第206号

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ISASメールマガジン   第206号       【 発行日− 08.08.26 】
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★こんにちは、山本です。

 夏休みの相模原キャンパス・土日公開は好評のようで、先週末も雨にもかかわらず、100名を越す見学者がありました。週明けの門衛所で、ワザワザ守衛さんの方から話しかけられました。

 宇宙科学振興会から発売されている「はやぶさの挑戦」も大好評で、一般公開では100セット以上の売り上げがあったようです。

 今週は、宇宙科学情報解析研究系の高木亮治(たかき・りょうじ)さんです。

── INDEX──────────────────────────────
★01:ペルセウス座流星群観測私的顛末記
☆02:宇宙X線・ガンマ線検出テクノロジーの異分野への展開
☆03:DVD「はやぶさの挑戦」発売開始!
☆04:今週のはやぶさ君
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★01:ペルセウス座流星群観測私的顛末記

 つい先日の8月12日から13日にかけてはペルセウス座流星群の極大期でしたが、皆様は沢山観測できましたでしょうか?
 ここ相模原では残念ながら雲が多く私は観測することができませんでした。そんな顛末記です。

 8月12日から13日にかけてペルセウス座流星群が活動のピークを迎え、流星が多く見られるという情報を、どこか(多分インターネットか新聞だろう)から家族が仕入れてきた。私は星を見てロマンを感じるよりも、ロケットや宇宙船といったメカものに憧れて成長してきたため、宇宙研に在職の身ながら何を隠そう天体観測に関してはずぶの素人である。(星にロマンを感じないわけではないのだが、それ以上のロマンをロケットや宇宙船に感じてしまうのだが…)そのためペルセウス座流星群の話に特に反応を示さなかったが、私を除く家族はこの話で非常に盛り上がりを見せた。夏休みの帰省もお盆を避けて既に行なっており、ここしばらく夏休みらしい家族イベントもない状態だったため、イベントに飢えていた?家族は、この話で盛り上がり、12日から13日の深夜を家で普通に寝て過ごすなんてとんでもない、という雰囲気すら漂っていた。

 前日(11日)に、明日の深夜はどこかペルセウス座流星群が良く見える所で観測したいと要求され、これまでに行ったことがある場所で観測に適した場所を必死に考えた。しかしながら数年前に相模原に引っ越してきた新参者にとっては非常な難問であり、田舎とはいえ(おっと失礼)相模原で街灯に邪魔されずに星を観測できる手近な場所をすぐには思いつけるはずもなかった。とりあえず近くの公園に行って観測してみて、そこで見えなかったらその時に考えるという臨機応変な対応(問題の先送りと言う)を提案して、その場は家族の追及から辛くも切り抜けた。

 さて当日(12日)。それでも仕事を早めに切り上げて帰宅すると家族は準備万端の様子。子供は深夜(2時を目標)に備えて既に寝たとのこと。
天気予報は見ずにベランダから空を見上げて空の状況を確認。こうしてみると街灯の多いことが実感される。ことさら低い雲が多いので、その分余計に地上の光が雲に反射して空が明るく見える。結構雲が多いけど大丈夫かなーと思いつつ、一方このまま朝までぐっすり寝たいなという気持ちも半分持ちつつ早めに就寝。目覚ましを深夜にセットしたのは当然私ではない。

 こういった状況では眠りが浅くなる性分のため、深夜の12時頃には目覚ましとは関係なく目が覚めた。早速ベランダに出てみると寝た時よりも更に雲が広がっている。しばらく空を見上げていたが流星を見ることはできなかった。ピークは2時頃と聞いていたので、その頃には雲が晴れることを期待してベッドに戻る。その後1時間毎に目を覚まして、その度にベランダに出ては空を見上げた。ますます雲が広がって2時頃には空全体が雲でほぼ覆われてしまい星も見えない状況となり、残念ながら断念することとなった。
結局子供達は起こさなかったが、当然ながら次の日の朝の一騒動を引き起こすこととなった。

 あっけない結末で顛末記と呼べる程のものではないですが、
最後に今回の教訓:「すこしの事にも、先達はあらまほしきことなり」。
先達はまわりに沢山いたと思うので、単なる事前の情報収集不足でした。

 駄文にお付き合いいただきありがとうございました。

(高木亮治、たかき・りょうじ)

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※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※