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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第153号

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ISASメールマガジン   第153号       【 発行日− 07.08.21 】
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★こんにちは、山本です。

 猛暑が続いています。日曜日に買い物に出かけたところ、クーラーの効いた店内でこんな会話が聞こえました。
「家の中が暑いから涼みに来たの」……

 こんなとき、ISAS見学は如何ですか?
この夏の新企画ですが、隣地の相模原市立博物館とのタイアップ効果抜群で連日100人を超す見学者がいらっしゃいます。

広報担当の阪本先生が『何でも相談員』として展示ホールの一角に陣取っています。
先日、紹介したところ読者の方かから『初めてISASに来る人には分かりにくい』とご指摘のあった宇宙研フリー散策マップも、サッソク改訂されています。
(相模原キャンパス見学案内⇒ http://www.isas.jaxa.jp/j/inspection/open.shtml

 今週は、システム開発部の並木道義(なみき・みちよし)さんです。

── INDEX──────────────────────────────
★01:校長先生奮闘記!
☆02:「かぐや」打上げ日決定!
☆03:小惑星探査機「はやぶさ」イオンエンジン−Cへの切り替えに成功
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★01:校長先生奮闘記!

 今年も一般公開の時期となり、これまで行っていた第5会場での各ブース名を吊り上げるためのゴム気球の準備およびヘリウムガスを広報係と共に準備してきた。

 6月初旬、1通のメールが広報係から送信され、中身を見て「えっ・・間違いじゃ」と思い、すぐさま広報係に問い合わせを行った所「的川先生の推薦です」と言われ、今回の一般公開におけるミニミニ宇宙学校の校長先生を引き受けることになった。

 一般公開でのミニミニ宇宙学校、いままでは教官が校長先生として開講してきたのでまさか私にその大役が回ってこようとは・・数日後ノウハウを伝授して頂くため、的川先生にお会いした。先生曰く「特に大事な所は、質問を受ける際できるだけ子供を中心に質問させることが良いよ」・・これがまさに大事なことでした。

 今年のミニミニ宇宙学校のテーマは、
1時限目・惑星科学の岡田先生による「かぐや(セレーネ)が月へ行く!」、
2時限目・宇宙飛行士の山崎さんによる「宇宙飛行士ってどんな仕事?」、
3時限目・制御工学の澤井先生による「気球を使って無重力の世界を作る」、
4時限目・電波天文学の阪本先生による「見えない光で宇宙を探る」
と4つの講演が行われた。

 1時限目の授業が始まる時には既に会場は超満員となり、この宇宙学校を楽しみにしている方が沢山いることが解った。子供達が多いので講師の方達はどんな話をするのだろう?と私も内心楽しみにしていた。1時限目の講演は最初に月の表面写真が数枚映し出され、その写真にかぶせるように絵が書かれていた。
「1枚目の写真はウサギさんに見えるかな?」、
「2枚目の写真はカニさんかな??」
と子供達に問いかけることから始まり、私も思わず「うーーんさすが子供受けする」と思わずにいられなかった。今年の一般公開は来場者に配られた布袋にパンフレットと一緒に月の絵が描かれた団扇が配られており、子供達はそこに描かれた月の説明文を見ながら沢山の質問が行われ、予定時間を超える程であった。1時限目終了時私は
「お月さんにウサギさんいなかったんだね!」
といった所、一番前にいた小さな子供さんが「うん!」といっていたのが印象的であった。

 2時限目は来場者の期待する宇宙飛行士の山崎さんが宇宙飛行士の制服で登場することになっており、混乱を避けるために私が2階の応接室に迎えに行き、そこからB棟を経由して1階に下り会場の横前にある扉から入場を行った。沢山の人に聞いて頂きたいと思いながらふと会場の後方を見ると立ち見席の間から子供達が見え隠れしている。中央の通路が空いていたので子供達をそこへ招き入れ、最前列に座らせるようにしてさらに沢山の人が入れるようにした。来場者も早くお会いしたいだろうと思い、私が入場してあまり時間をおかずに宇宙飛行士の山崎さんにお入り頂いた。そこで本人の紹介を行うつもりでいたのでしたが、山崎さん入るといきなりマイクを取ってしゃべり始めたため、紹介が後手に回ってしまった。講演終了の直前、一番前にいた7、8歳の女の子がA4版の山崎さんの写真とサインペンを持っていたため、
「誠に申し訳ありませんが、本日サインはご遠慮願っております」
と案内をした所、親子ともかなり残念がっていたのが心残りであった。

 3時限目、4時限目とも最後まで会場は満員であり沢山の人が宇宙に関心を持って頂いていることが我々にとっては嬉しいことである。ただし、後半の午後2時以降の講演では満員の中で他の会場を沢山見学して疲れてしまったのか、数人の子供達が椅子の上で寝ている姿も見られた。

 終わりに、なれないミニミニ宇宙学校の校長先生でしたが私自身が良い経験をさせて頂き、また、4人の講師の先生方に感謝をする次第です。

(並木道義、なみき・みちよし)

今年の一般公開の様子
http://www.isas.jaxa.jp/j/topics/topics/2007/0724.shtml

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※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※