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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第126号

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ISASメールマガジン   第126号       【 発行日− 07.02.13 】
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★ こんにちは、山本です。

 暦の上では立春を過ぎてしまったのに、東京地方はまだ雪が降りません。
このまま降雪無しで桜も咲いてしまうのでしょうか?

 今週は、宇宙科学情報解析センターの三浦 昭(みうら・あきら)さんです。

── INDEX──────────────────────────────
★01:銀河連邦探訪
☆02:S-310-37号機観測ロケット実験速報
☆03:宇宙学校・東京 <宇宙のなぞにせまりたい!>
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★01:銀河連邦探訪

 久しぶりにウルトラマンを見ました。赤と銀のMロケットは、ウルトラマンにたとえられることがあるのですが、最近のウルトラマンはカラフルなのですね。

 さて多くのウルトラマンは銀河連邦からやってきたそうですが、現実の銀河連邦はどこにあるのでしょう? このメルマガ読者の方なら既にご存じかも知れません。銀河連邦は、この日本にあります。

 Googleで「銀河連邦」を検索すると、相模原市のページがトップに出ます(執筆時現在)。銀河連邦は、このサガミハラ共和国の他に、ノシロ共和国、サンリクオオフナト共和国(旧サンリク共和国)、サク共和国(旧ウスダ共和国)、ウチノウラキモツキ共和国(旧ウチノウラ共和国)で構成されています。

 銀河連邦が設立されて、20年目になります。いずれの共和国も他国(?)との合併を経験しながら今日まで連邦を維持してきました。詳しい説明は相模原市のページに任せるとして、ここでは私の独断と偏見で連邦をご紹介します。


ノシロ共和国:
 能代多目的実験場を擁する共和国です。

 私の能代出張は、雪が降りしきる中のことでした。日本海側の北国、さぞかし雪が積もるのだろうと思っていたら、風が強くて、雪は降った傍らから吹き飛ばされてしまうのだそうです。その時の実験場は、あまりの強風に私も吹き飛ばされそうになりました。

 ちなみに出張の最終日は良い天気で、旅館に傘を忘れて帰ってしまいました……。


サンリクオオフナト共和国:
 リアス式海岸で有名な三陸の地に三陸大気球観測所があります。

 残念ながら、私は未だ訪れた事がありません。近くまで行きながら、中尊寺や毛越寺を見に行ってしまった裏切り者です。

 某室では、三陸出張のおみやげはワカメが定番になっています。


サク共和国:
 カーナビにも載っていないような道を登って行くと、臼田宇宙空間観測所にたどり着きます。ここの64mアンテナ、その存在感には圧倒されます。

 研究棟から門まで延びる道の傍らには太陽系の縮尺が展示してあります。そのスケール、55億分の5だそうです。このサイズだと、水星などは「模型、付け忘れました?」と聞きたくなるような小ささです。それでも木星にたどり着くには延々と歩かねばなりません。太陽系は大きいですね。


ウチノウラキモツキ共和国:
 内之浦宇宙空間観測所は、かつて、鹿児島宇宙空間観測所(KSC)と呼ばれていました。KSCと言えばNASAのケネディ宇宙センターが有名ですが、あちらのKSCより内之浦のKSCが先にできたのだそうです。米国のクレームを退けたと噂のある宇佐(USA)ほどではありませんが、歴史のあるロケット基地です。

 かつて泊まった旅館には、私の田舎の名産である大きな和紙人形が飾ってありました。今も飾ってあると嬉しいのですが……。


サガミハラ共和国:
 相模原キャンパスの最寄り駅は淵野辺駅です。淵野辺駅から出るバスの多くは、「宇宙科学研究本部」というバス停にとまります。ところが、そこで降りると宇宙研はどこにも見えません。地図がないと、車やパスタのお店を眺めながら呆然とすることになります。淵野辺駅からバスでお越しの際は、「市立博物館前」のバス停が便利です。

 さる文献[1]によると、金魚と三浦茜さんを乗せたヘリが着地したと伝えら れる芝生が、ここです。
新しいウィンドウが開きます http://maps.google.co.jp/?z=19&ll=35.5583,139.3944&spn=0.001174,0.001907&t=h
 当時はまだ凸字の建物もなく、広々とした芝生でした。今では工事などのため芝は僅かに見えるだけとなっています。交通機関は計画的にお選びください(:-)。

 ちなみにこの作品に出てくる三浦さん、残念ながら私とは縁もゆかりもありません。


[1] 『天使は結果オーライ』野尻抱介

(三浦 昭、みうら・あきら)

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※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※