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ISASメールマガジン

ISASメールマガジン 第1号

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ISASメールマガジン   第001号        【 発行日− 04.09.07】
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★ こんにちは、山本です。
今週から ISASメールマガジンを発行します。記念すべき第1号の筆者は、JAXA宇宙科学研究本部(宇宙研:ISAS)の広報委員長 的川泰宣教授です。


―― INDEX――――――――――――――――――――――――――――――
★01:さあ宇宙を大いに語ろう!
☆02:宇宙研一般公開に1万1千400人
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★01:さあ宇宙を大いに語ろう!

 JAXA宇宙科学研究本部(宇宙研)のメールマガジンを始めます。まずは登録していただいて有難うございます。これから末永くおつきあいのほど、お願いいたします。

 宇宙研は、2003年10月の統合前には、文部科学省直轄の宇宙科学研究所でした。その前は東京大学の付置研究所であった宇宙航空研究所。もっと源流をたどれば東京大学生産技術研究所の小さなロケットグループということになります。来年は、その東大ロケットグループが直径1.8cm、長さ23cmの小さなペンシル・ロケットの実験を行ってから、ちょうど50年目の節目に当たります。日本の宇宙開発が始まって半世紀が経ったんですね。

 統合によって新しい時代を迎えたことへのコメントは、いずれ詳しくお届けしますが、最近の新聞記事を読んでいて気がついたことがあります。オリンピックで敗れ去った選手たちを責める新聞は見当たらないということです。健闘を称えるものばかりですね。オリンピックのために国が捻出した選手強化費というのはいくらぐらいなのか、私には見当もつきませんが、税金を使って国民の期待を背負って仕事をし、成功すれば喜ばれ、失敗すれば残念──ここまでは宇宙開発と同じなんです。そこから先はエライ違いですが……。

 オリンピックも宇宙開発も一生懸命に努力しているのは同じことです。汚職とか選手選考の不透明とかがあれば騒がれますが、選手の日常の涙ぐましい努力には、心から賞賛の声が浴びせられます。こうしたスポーツへの共感を、宇宙開発も得られるように努力しなければならないと思います。

 このメールマガジンでは、宇宙科学の現場で仕事をしている若者たちの生々しい声を聞いていただきながら(時々年寄りも登場しますが)、読者の方々といっしょに、宇宙への想い、日本の宇宙活動の来し方・行く末・そのあり方について語り合いたいと考えています。

 現在の日本は何だか出口のない閉塞感に覆われているような気がします。宇宙活動を通じてそんな日本を大いに元気づけ、人々に夢と勇気を与えることが私たちの心からの願いです。読者のみなさんは、宇宙活動の現場にはどんな人間がいて、どんなことを考え感じながら生活しているのか、その生々しい息吹を感じとっていただければ、と思います。そしてどしどしコメントをお寄せください。

 3号までは、広報委員長の責任において私が担当し、その後は若者たちにバトンタッチします。ではまた来週。

(的川泰宣、まとがわ・やすのり)


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※※※ ☆02以降の項目は省略します(発行当時のトピックス等のため) ※※※