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月オービターの軌道投入実験

「はごろも」(左)と「ひてん/MUSES-A」

「はごろも」(左)と「ひてん/MUSES-A」

飛天と羽衣

飛天と羽衣

第1回月接近時に「ひてん」本体から分離して月周回軌道に投入される予定の月オービターは、1月25日以降の数回にわたる点検結果では正常だったが、2月21日に負荷電流に異常が発見され、その結果、送信機系に不具合が生じていることが判明した。

「ひてん」の月最接近に先立つ3月19日4時37分3秒に、地上からのコマンドにより月オービターを切り離した後、内蔵の月キックモータがタイマーにより5時4分3秒に点火された。この点火と燃焼は、東京大学木曽観測所の105cmシュミット・カメラによる観測で確認された。

もともと「ひてん」という名は林友直の高レベルの見立て。「ひてん(飛天)」とは天女、だからその初孫は「はごろも(羽衣、HAGOROMO)」と名づけられた。

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