「ぎんが」と超新星

「さきがけ」「すいせい」という2機のハレー探査機を、M-3SIIロケットによって地球重力の外へ送り出して自信を深めた宇宙科学研究所は、「はくちょう」、「てんま」に次ぐX線天文衛星ASTRO-Cを、1987年2月5日15時30分、M-3SIIロケット3号機によって地球周回軌道へ投入した。ASTRO-Cは、近地点高度505.5km、遠地点高度673.5km、傾斜角31.1度、周期96.5分の軌道に入り、「ぎんが」(銀河、GINGA)と命名された。

1993年2月には、「ぎんが」の後継機ASTRO-Dが軌道に乗り、「あすか」と命名された。「ぎんが」「あすか」の2機によって、日本のX線天文学の世界的位置はゆるぎないものとして確立された。

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