第6章 M-3SIIの衛星たち

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「ぎんが」日食でセーフホールド姿勢に

ミッションも終わりに近づいたころ、ハワイ上空辺りで長い日食に遭遇し、「ぎんが」はセーフホールド姿勢に落ち込み、各機器がオフされる予想外の出来事が発生した。セーフホールドとは、衛星に重大な不具合が発生したとき衛星を助けるために、ある安全な姿勢に自動的に持っていくことである。

衛星はふつう日照(昼)、日陰(夜)を繰り返しながら周回しており、夜(日陰)の後には太陽(日照)が来ることを前提にロジックが組まれ、姿勢を常に保持している。期待していた太陽の光が来ないと衛星は姿勢保持ができなくなり、セーフホールド姿勢に落ちるのである。

このセーフホールド姿勢を元に戻すのに数日間かかる。内之浦の運用担当者から「衛星が長生きすると、いろいろなことが起こりますねえ」とメッセージが送られてきたと、当時観測機器を担当していた牧島一夫(現東大教授)は思い出を語っている。

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