第3章 ラムダの苦悩と栄光

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無誘導打上げ方式とは

人工衛星を軌道に投入するには、何らかの軌道制御が必要となる。この未経験の技術の使用を最小限に抑えるために、次のような打上げ方式が採られた。

第1段は空気力で安定(空力安定)させる。第2段は燃焼中にスピンをかけ、空力安定とスピン安定を併用する。第3段は第2段から引き継いだスピンで安定を保つ。第3段燃焼終了と同時に第4段の姿勢制御を開始し第3段軌道の頂点における局地水平に向ける。第4段モーターは第3段軌道の頂点で点火し、衛星を軌道に投げ込む。

この姿勢制御を容易にするため、第3段燃焼終了後にデスピン・モータによってスピンを停止してから制御を開始し、制御終了後に再びリスピン・モータでスピンを与えて第4段燃焼中の姿勢安定を図る。すなわちただ1回の姿勢変更によって衛星軌道を成立させようというのが、「無誘導打上げ方式」の眼目であった。

L-4Sスピンモータ試験

無誘導打上げ方式

無誘導打上げ方式
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