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ISASニュース

相模原キャンパス特別公開

No.413(2015年8月)掲載

 今年の相模原キャンパス特別公開も「夏本番!!」の中での開催でした。7月24日(金)と25日(土)、両日とも35℃を超える暑さの中、合わせて1万3271名が来場されました。

 相模原キャンパス内の5会場に46ブースが出展。研究者と直接語らい真剣に一問一答をするなど、今年も大勢の方に楽しんでいただくことができました。第1会場(研究・管理棟)ロビーには、大阪市立科学館製作の「はやぶさ2」実物大模型をお借りして展示しました。さらに、探査対象となる小惑星1999 JU3の名称案の公募を会場で受け付けたところ、約500件もの応募があるなど、「はやぶさ2」への大きな関心が集まる特別公開だったといえるでしょう。

 会場の一つである相模原市立博物館では、特別公開より一足早く開催された企画展に「はやぶさ」帰還カプセルとイトカワ微粒子が展示されており、5年ぶりに市立博物館に収まったカプセルたちは大勢の来場者の視線を浴びてどこか誇らしげです。共和小学校の会場では、昨年は開催できなかった水ロケット教室を行うことができました。ペットボトルを使った工作と、本物の管制官によるカウントダウンのもと打上げを体験するこの企画は好評で、元気な子どもたちの声が校庭に響きました。東京国立近代美術館フィルムセンターでは、まずアストロバイオロジー講演会が開催され、太陽系生命探査についてのパネルディスカッションにおいては、この分野の重要性が宇宙研所長などから語られました。続く宇宙科学セミナーも両日ともに盛況で、5名の講師が最新の宇宙科学を熱く語りました。

 アンケートに目を通すと、来場者は北は北海道、南は福岡からおいでいただいていることが分かりました。スタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです。近隣の施設の多大なるご協力そして地域住民の皆さまのご理解を頂き、無事に開催することができました。関係者の皆さまに、この場を借りてお礼申し上げます。今後も特別公開を、皆さまとじかに接することができ、ご意見を頂ける大切な機会と捉え、運営していきたいと思います。来年もどうぞお楽しみに。

(相模原キャンパス特別公開実行委員会)