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ISASニュース

「大樹町宇宙交流センター SORA」オープン

No.398(2014年5月)掲載

 北海道大樹町多目的航空公園内に、航空宇宙関連の展示施設「大樹町宇宙交流センター SORA」が完成しました。オープンに先立ち4月30日に、JAXAの皆さまをはじめ、展示品の提供にご協力いただいた方々、地域住民にも出席いただき、オープニングセレモニーを開催しました。

 大樹町では30年ほど前から「宇宙の町づくり」を進めています。1995年に美成地区に多目的航空公園が完成、1998年に滑走路が全面舗装化され、航空宇宙の実験場としての幅広い利用が可能となりました。2008年にはJAXAと連携協力協定を締結し、現在ではJAXAの実験を中心に、民間企業や大学などの各種実験が行われており、着実に宇宙の町づくりへの取り組みが進められています。

 これまでに数多くの視察を受け入れ、その都度、施設や実験の概要を説明してきましたが、町で行われたさまざまな実験や取り組みをより多くの方に、もっと気軽に知っていただくため、本施設を建設しました。

 SORAは、大樹町で実験を実施している関係者の皆さんにご支援いただいたことで完成した施設で、展示品の多くは関係団体から提供いただいております。過去に打ち上げられた小型ロケットの実物をはじめ、実験の概要をまとめたパネルのほか、実験の様子を視聴できる映像システムを設置しており、JAXAの実験や町で実施された実験をご覧いただけます。

今年度は、10月31日まで開館(無休、10時から16時まで開館)しています。入館料は無料で自由に見学することができますので、大樹町を訪れた際には当施設にお立ち寄りいただき、「宇宙の町 大樹」の取り組みをご理解いただければと思います。  また、町内3ヶ所の施設を巡る周遊スタンプラリーをSORAのオープンに合わせて開始しましたので、SORAのみならず町内の施設を巡っていただき、大樹町を満喫していただければ幸いです

最後に、当施設オープンに当たり展示品の提供や運営に関わる助言を頂いたJAXAの皆さまに対し、この場を借りて厚くお礼申し上げます。今後も当町において、JAXAをはじめ多くの航空宇宙関連の実験が実施され、ますます航空宇宙産業が発展していくことを願うとともに、これからも「宇宙の町 大樹」として実験者の皆さんと共に取り組みを進めてまいります。

(大樹町役場/大門英人)

大樹町宇宙交流センター SORAのオープニングセレモニー

展示室の様子