宇宙航空研究開発機構 サイトマップ

TOP > レポート&コラム > ISASニュース > 連載の内容 > ISAS事情

ISASニュース

「宇宙学校・つるがしま」開催

No.396(2014年3月)掲載

2月9日(日)に、埼玉県鶴ヶ島市女性センターで「宇宙学校・つるがしま」が開催されました。近隣の鳩山町にはJAXAの地球観測センターがあり、地球規模の環境変化や台風、火山など自然現象の調査などに活用されるデータが人工衛星から集められています。

開催日前日には関東甲信越地方に記録的な大雪が降り、会場周辺の雪かきをして参加者を迎えましたが、当日は県内外から小中学生、その保護者ら210名を超える方が参加されました。最寄り駅からのバスの運行が遅れ、事務局の方が駅から歩いて来られるというハプニングもありました。

1時間目は久保田孝先生から「探査ロボットで宇宙を拓く」をテーマに探査機で研究した太陽系の惑星や宇宙で必要なロボットについて、2時間目は和田武彦先生から「次世代赤外線天文衛星SPICA」をテーマにSPICAの特徴と研究目的についての解説がありました。どちらも映像を活用して分かりやすく教えていただきました。

子どもたちからは、「陸上の動物をイメージしたロボットが多いけれど、宇宙では魚型の方がよくないですか」「どうして月は地球から遠ざかるのですか」「もしも宇宙でロボットが壊れたらどうするんですか」「宇宙はどんな形をしていますか」「熱い星は青くて、熱くない星は赤いのは、なぜですか」など、たくさんの鋭い質問が続きました。子どもたちの成長した姿に、保護者として胸が熱くなるとともに、将来を思い描いて頼もしく感じられました。「なぜこの仕事に就いたのですか?楽しいですか?」の質問には、学生時代の努力が仕事に生かされていて、仕事が楽しくて満足していることを伺いました。

宇宙科学の最先端に触れるだけでなく、人生の先輩としてお手本を見せていただきました。素晴らしい機会を頂き、阪本成一校長先生をはじめJAXAの皆さまに心から感謝申し上げます。

(鶴ヶ島市PTA連合会 会長/内野泰司)

一斉に挙がる子どもたちの手。会場は熱気にあふれた。