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ISASニュース

「宇宙学校・いさ」開催

No.394(2014年1月)掲載

2013年12月14日、鹿児島県伊佐市にある大口ふれあいセンターで「宇宙学校・いさ」が開催されました。伊佐市は人口3万人足らずの小さな町です。こんな小さな田舎町にJAXAの研究者が来てくれるだろうかと不安な気持ちで応募しましたが、快く引き受けてくださいました。

当日は、宮崎県からも来場があり、100名を超える参加者がありました。阪本成一先生による開校式の後、伊佐市のお隣の出水市出身である徳留真一郎先生に「ロケット開発の最前線」、坂尾太郎先生に「宇宙で見る私たちの太陽」というテーマで授業をしていただきました。どちらも映像を用いた分かりやすい解説で、子どもたちはうなずきながら真剣な表情で授業に聞き入っていました。また、質疑応答の時間には、さまざまな質問が飛び交いました。「太陽にどこまで近づくことができますか?」「太陽が爆発したら、天王星や海王星ものみ込んでしまうのですか?」など、子どもらしい個性的な質問がたくさん出ました。子どもがあまりに積極的に質問をするので、大人も負けじと多くの質問をしていたのが印象的でした。中には答えるのが難しい質問もあったことと思いますが、講師の先生方は丁寧に答えてくださいました。

今回、遠い伊佐の地までJAXAの研究者に来ていただき、子どもたちにとって大変大きな刺激になりました。伊佐で活動する日本宇宙少年団の伊佐フォーマルハウト分団も、これからますます意欲的に活動を行うことができると思います。

質疑応答では、「ロケット開発に必要な人員が減ってしまうとJAXAの採用も減るのですか?」「どうやったら研究者になれますか?」という質問も出ました。この宇宙学校を体験した子どもたちから未来の研究者が現れることを願っております。

(伊佐市教育委員会/楠元亮太)

元気な子どもたちと講師の対抗戦!!さて軍配は?