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ISASニュース

広がりつつある伝統的七夕ライトダウン

No.390(2013年9月)掲載

今年の伝統的七夕(いわゆる旧暦の七夕)は8月13日(火)でした。相模原キャンパスの研究・管理棟のロビーにも2週間ほど大きな笹を飾ったところ、展示見学に訪れた方々がたくさんの短冊をつるしてくださり、途中で笹を何度追加しても、すぐにいっぱいになりました。健康や幸せの願い、将来の夢、宇宙への想いなどであふれていたのをご覧になりましたでしょうか。

伝統的七夕を楽しむ動きは、ここ数年で大きな広がりを見せています。無駄な灯りを消したりカーテンを閉めるなどして夜空に目を向ける恒例行事にすることを目指しているのが、JAXA共催の「伝統的七夕ライトダウン2013キャンペーン」です。今年も天文・宇宙・環境関連の団体などに所属する有志で推進委員会(委員長:阪本成一)を組織しました。はくちょう座にある美しい二重星アルビレオを各地のイベントで見上げる統一行動を呼び掛けたところ、個人・団体にも賛同の輪が広がり、さらにJリーグのアルビレックス新潟とも協力関係が実現するというまさかの展開。東京タワーをはじめとする全日本タワー協議会に加盟している各地のタワーも、この夜はライトダウンを実施してくださいました。今年新たにキャンペーンの呼び掛け人に加わった古川聡宇宙飛行士からもメッセージがありました。

ここ相模原では、市民と大学の連携を推進している「ユニコムプラザさがみはら」が開催したイベントが話題となりました。相模大野駅近くのショッピングセンター「ボーノ相模大野」で親子向けの七夕セミナー(約200名)を開いた後、屋上に立ち並ぶ飲食店の看板を20時に一斉に消灯。私たちが持ち込んだ天体望遠鏡を月や星へ向け、集まった数百人で夜空に想いをはせるひとときを過ごすことができたのです。

伝統的七夕は国立天文台を中心に呼び掛けが始まった取り組みですが、現在は全国的なキャンペーンに発展し、特にJAXAのアクティビティが期待されるようになっています。
新しいウィンドウが開きます 伝統的七夕ライトダウン2013キャンペーン

(大川拓也)

「伝統的七夕ライトダウン2013キャンペーン」のポスター