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ISASニュース

報告: はやぶさウィーク

No.388(2013年7月)掲載

時間がたつのは早いもので、今年は小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げてから10年、「はやぶさ」が地球に帰還してから3年になります。これを記念して、相模原市が中心となり、6月9日(日)から16日(日)までを「はやぶさウィーク」として、いろいろなイベントが行われました。

6月9日には、ボーノ相模大野にてオープニングイベントが行われました。タレントの中川翔子さんが銀河連邦大統領補佐官に任命され、銀河連邦戦隊“サガミリオン” もデビューということで、銀河連邦を挙げてのイベントとなりました。中川さんは非常に宇宙好きで、橋本樹明先生を司会として川口淳一郎先生と筆者が加わったトークも、非常に楽しいものとなりました。また中川さんからは、「はやぶさ2」に対して熱烈な応援を頂きました。

6月13日は、まさに「はやぶさ」が地球に帰還した日であり“はやぶさの日” ですが、この日にはJR淵野辺駅南北自由通路にて「ギャラクシーパネル除幕式」が行われました。JRや相模原市、JAXAの関係者、そして一般の皆さんが見守る中、相模原市長や漫画家の松本零士さんらによってパネルの除幕がなされ、ギャラクシーパネルがお目見えしました。松本零士さんの『銀河の旅2012』、小山宙哉さんの『宇宙兄弟』、池下章裕さんの『はやぶさ』と『はやぶさ2』の大きなパネルは、淵野辺駅の改札を出る人の目に飛び込んできます。

以上のようなイベントに加えて、NPO法人日本スペースガード協会と相模原市の主催で「はやぶさ打ち上げ10周年記念講演会」が6月9日と16日にボーノ相模大野で行われました。これは、「はやぶさ」に関わったJAXAメンバー10名が連続して講演するものです。10名とは講演プログラムの順番に、川口淳一郎、山田哲哉、久保田孝、矢野創、安部正真、國中均、曽根理嗣、岡田達明、橋本樹明の各先生、そして筆者です。川口先生は、最後にも再度登場して講演していただいたので、合計11の「はやぶさ」関連講演が続いたことになります。これほどまとめて「はやぶさ」のことを聴くことができた講演会は、今までなかったと思います。また、未就学児を対象とした「キッズはやぶさ教室」も行われ、盛況でした。

最後になりましたが、「はやぶさウィーク」を企画・実行していただきました多くの皆さまに感謝致します。これからは「はやぶさ2」にバトンタッチしていくことになりますが、今後も多くの人たちの心に「はやぶさ」が存在し続けてくれれば、それはプロジェクトを行った一員として望外の幸せです。

(吉川 真)

ギャラクシーパネル除幕式の様子