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ISASニュース

「宇宙学校・ふくい」開催

No.383(2013年2月)掲載

1月12日、「宇宙学校・ふくい」が福井県立こども歴史文化館で開催されました。県内の小中学校にチラシを配ってから毎日申し込みの電話が鳴り続けました。予約した子どもたちからは「楽しみで眠れない」「どんな質問をしようか考えている」という声が聞こえ、とても注目度の高いイベントとなりました。当日は、宇宙ファンの子どもが大勢集まり、定員を大きく超える約160人が参加しました。

1時限目の授業は塩谷圭吾先生による「赤外線天文衛星で狙う太陽系外惑星」、2時限目の授業は清水幸夫先生による「小惑星探査機『はやぶさ』が目指したもの」でした。

子どもたちは、塩谷先生の授業では、系外惑星やドップラー効果を利用した調査方法についての説明をうなずきながら聞いたり、衛星を熱から守るための素材に目を輝かせて見入ったりしていました。また、清水先生の授業では、「はやぶさ」に取り付けられたカメラの映像を見て大きな歓声を上げたり、小惑星イトカワがラッコに例えられたことを興味深げにノートに取ったりしていました。

お待ちかねの質問タイムでは、たくさんの子どもたちが一斉に手を挙げ「衛星はどのくらい遠くで仕事をしていたのか」「JAXAに入るためにはどうすればいいのか」「宇宙の果てはどうなっているか」「宇宙人はいるか」などの質問が出ました。1ヶ月も前から質問を考えてきた子どもや、宇宙塵や暗黒物質に関する大人でも分からないような専門的な質問をする子どももいました。休み時間も先生を取り囲んで質問したり、隕石を触らせてもらったり、大人も子どもも、まさに宇宙に夢中になった2時間半でした。阪本成一校長先生をはじめ先生方も、一つ一つの質問に非常に丁寧に答えてくださり、時間が足りないほど最後まで手が挙がり続けました。

JAXAの皆さま、素晴らしい授業と夢の時間を本当にありがとうございました。

(福井県立こども歴史文化館/齊川壽都香)

講師の先生に元気よく手を挙げて質問する子ども