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ISASニュース

外部評価委員会開催

No.381(2012年12月)掲載

10月24日と25日に宇宙研の学術研究に対する外部評価委員会が開催されました。海外からの委員としては、米欧に加え てロシアと中国からも来ていただきました。大学共同利用機関時代を含めると、外部評価は1993年、2001年、2007年に 続いて4回目です。大学共同利用機関であった最初の2回は、機関評価としての位置付けでした。2004年のJAXA発足後、 宇宙研の活動(学術研究と宇宙科学プロジェクト)は毎年、独立行政法人評価によって評価されています。しかし学術研究はより長い時間尺度で評価する必要があることから、中期計画期間の最終年度に世界の有識者による外部評価を実施することにしています。

今回の外部評価はほぼ1年前に準備を始めました。2012年1月に委員候補決定、4月に宇宙研の研究成果をまとめた「ISAS report」の執筆を研究者の皆さんに依頼、8月の初めにそれを委員の方々に発送、委員の方々からは9月末までに第1次評価 書を送付いただきました。

 外部評価委員会の開催初日は、九州大学名誉教授の八坂哲雄教授と米国イェール大学宇宙物理センター長のUrry教授が れぞれ委員長と副委員長に選出された後、宇宙研からプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションの最後のポスターセッションは前回と違って予定通りの時間を取ることができ、若手研究者と委員の間の活発な議論が繰り広げられました。2日目には質疑応答と委員同士の議論が行われ、評価報告書主要部分の案をまとめていただきました。宇宙研の学術研究・大学院教育・広報活動に対して「excellent」との評価をいただきました。世界的に経済が厳しい状況の中でどのように宇宙科学研究を発展させるべきであるのかの重要な示唆をいただきました。

まだ報告書のまとめが残っていますが、外部評価に甚大なご協力をいただいた推進部の皆さま、研究者の皆さま、そして委員の皆さまにこの場をお借りしてお礼申し上げます。

(満田和久)