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ISASニュース

第63回国際宇宙会議(IAC2012)、ナポリで開催される

No.380(2012年11月)掲載

南イタリアのナポリにて第63回国際宇宙会議が10月1日から5日にかけて開催されました。この会議は、国際宇宙連盟(IAF)、国際宇宙航行アカデミー(IAA)、国際宇宙法学会(IISL)の3組織が主催して毎年開催される、宇宙関係では世界最大規模の学会です。

会議への参加登録者は約4000人に上り、JAXAからも理事長はじめ多くの職員が参加しました。会場は、ナポリ市街地から地下鉄で15分ほどの距離にある国際展示場です。展示場には、JAXAほか世界中の宇宙機関や民間企業の展示ブースが大小合わせて50もありました。研究発表は30に及ぶ分科会に分かれ、19の会場で並行して開催されるという規模です。会期中の発表論文数は2200編とのことです。

JAXAの展示ブースは63m2あり、太陽系を描いた10m幅の湾曲した壁面に「しずく」「ひので」「きぼう」「こうのとり」、そして「はやぶさ」のカプセルとイオンエンジンの模型を埋め込みました。また、HII-A、HII-B、イプシロンロケットの25分の1模型が並び、人気の撮影スポットとなりました。SPICAについては、壁画やビデオを用いて紹介しました。その他、産業連携センターによる、日本の宇宙関連企業の紹介がありました。

2日目には、展示ブース内で“JAPAN DAY”と銘打ったイベントを開催し、世界各国の宇宙機関の方々をつなぐコミュニケーションの場を提供しました。特に樋口清司副理事長の音頭で行った三三七拍子は大変好評で、この甲斐あってか、樋口氏は会期中に行われた選挙でIAFの会長に選ばれました。JAXAブースには、会期を通じて約3000名の来場者がありました。

来年は北京で開催予定です。

(高木俊暢)

JAPAN DAYであいさつする樋口副理事長