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ISASニュース

銀河連邦25周年記念フレーム切手の発行

No.378(2012年9月)掲載

宇宙科学研究所が目黒区駒場から相模原市に移転することになったのをきっかけに、相模原市の呼び掛けで始まった、宇宙研の関連施設の地元自治体による友好関係。これが「銀河連邦」です。その銀河連邦が、今年11月8日で「建国」25周年を迎えます。

25年の間には市町村合併などがあって一部の町の名称が変わり、JAXAの設立に伴い一部の施設は宇宙研から離れ、また大気球の実験場も岩手県大船渡市から北海道大樹町へと移転しました。それでも規模は縮小されることはなく、現在はサガミハラ共和国(神奈川県相模原市)、タイキ共和国(北海道広尾郡大樹町)、ノシロ共和国(秋田県能代市)、サンリクオオフナト共和国(岩手県大船渡市)、サク共和国(長野県佐久市)、ウチノウラキモツキ共和国(鹿児島県肝属郡肝付町)の4市2町から成る仮想国家となっています。

この25周年を記念しようと、相模原市の仲介で郵便局(株)南関東支社が、宇宙機をあしらった記念フレーム切手を相模原市内限定で発売しました。切手には日本初の人工衛星「おおすみ」をはじめ、M-Vロケット、「すいせい」「はやぶさ」「あかり」「ひので」「あかつき」とIKAROS、さらにはこれから打ち上げられるASTRO-H、MMO、「はやぶさ2」があしらわれています。

JAXAは協力という立場で参加しており、イラストの選定と確認はJAXA、イラストの使用料については郵便局が著作権者と直接交渉、銀河連邦の記載内容確認は相模原市、販売は郵便局、という分担になっています。額面500円の切手シートにはがきが付いて売価1000円。発売日はJAXA相模原キャンパスの特別公開に合わせて設定され、特別公開の会場に郵便局の臨時出張所が設けられて、2日間で1000部以上を売り上げました。この種のイベント切手としては、南関東支社の売り上げ記録を大幅に更新したそうです。私も10シートほど大人買いしました。

これに味を占めて郵便局南関東支社では続編を計画中です。秋には発売されると思いますのでお楽しみに。

(阪本成一)

発売に先立ってJAXA相模原キャンパスで行われた記念フレーム切手の贈呈式。郵便局南関東支社営業本部長の 大島芳文氏(左)と筆者。