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ISASニュース

相模原キャンパス展示ロビー、一部リニューアル

No.374(2012年5月)掲載

JAXA施設における広報エリア整備の一環として、相模原キャンパスの研究・管理棟1階展示ロビーを一部リニューアルしました。今回の改装コンセプトは、展示スペースを「より快適で、より楽しめる空間に」です。大きく変わったのは談話スペースです。70インチの大型ディスプレイを新設し、見学者が自由に映像を選ぶための操作卓を近くに配置しました。インテリアも刷新し、相模原キャンパスでの活動を紹介する映像作品や、「JAXAさがみはら文庫」がゆっくり楽しめるようになりました。

また、展示物やディスプレイの配置を工夫することで、正面玄関から奥にある談話スペースが望めるようになりました。このため、エントランスがずいぶん広く感じられるようになったと思います。

大型ディスプレイで提供している映像作品の中には、新しい試みを行ったものもいくつかあります。「はやぶさ」人気のおかげで、プロのミュージシャンの方々が「はやぶさ」をはじめ、「あかつき」や「IKAROS」を題材に作曲されています。これらの楽曲を関連するミッションの映像とともに楽しむ映像カテゴリーをつくりました。また、次期X線天文衛星ASTRO-Hの新作プロモーションビデオを待ち受け映像にすることで、新計画のプレゼンスを高める工夫もしています。この待ち受け映像は、各プロジェクトからの売り込み次第で、適宜変えていきたいと思っています。

今回の改装では、企画・設計に時間を使い過ぎて工事が年度末になり、春休みの前半に来られた見学者の方々にご迷惑をおかけしました。新年度のオープン以後は、多くの子どもたちにも楽しんでもらうことができ、「面白かった、また来たい!」という一番の褒め言葉を聞くこともできました。居心地がアップしたせいか、「JAXAさがみはら文庫」の利用率も上がっているようです。

談話スペース以外にもいくつか改善を行っています。「より快適で、より楽しめる空間に」を目指した今回のミッション達成度は、ぜひ皆さんの目で確かめてみてください。お待ちしています。

(高木俊暢)

70インチの大型ディスプレイを新設した談話スペース