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ISASニュース

宇宙学校・あさくち開催

No.372(2012年3月)掲載

キラキラと瞳を輝かせて、子どもたちと、少し昔に少年少女だった方々が入学!!しかも、浅口市の宇宙・天文ファンはベテランぞろい!?
そうなのです。日本一の晴れの国、浅口市に岡山天文博物館ができたのが、今から50年前のこと。標高372mの竹林寺山頂に銀色に輝くウルトラマンの頭……いえいえ、国立天文台のドーム、浅口市の“美しい星空の象徴”が誕生しました。大人も子どももみんな天文台を一目見ようと、山頂へと続く道には長いなが〜い行列ができました。その思い出が、大人になった今でも鮮やかに心に残っているからなのです。岡山天文博物館も50歳……。その記念の年に、あのJAXAの「宇宙学校」が来る!? ホントに〜!?

1月28日(土)に「宇宙学校・あさくち」が浅口市健康福祉センターで開催されました。授業の中身は、不思議と探究の種がいっぱいでした。「“物質はエネルギーのかたまり”で、エネルギーができると質量が減る」「それって燃やすダイエットの原理ですか?」「宇宙には酸素、空気がないのになぜ燃えているの?」「それは、水素がぎゅーって縮こまってバーン!!とはじけるから」「え?」「その水素はどこからくるの?なくならないの?」「なんで?」「なんで?」次々に疑問があふれてきます。会場は、まさに宇宙に夢中!状態です。

先生の説明は、とても分かりやすくて、分かれば分かるほど、頭の中がこんがらかってくるけれど、それが面白い! 生徒の皆さんも先生の話とスクリーンの映像に身を乗り出して、もう興味津々! もっと、見たい! 知りたい!! JAXAの先生方も、面白いから続けられるのだと教えてくださいました。

授業の後、先生方との記念撮影で、JAXAに入りたいというシャイな男の子は、今日一番の笑顔を見せてくれました(その夢、きっとかなえてね)。会場を出た皆さまからいただいた「ありがとう」という言葉に、このたびの宇宙学校のすべてが表されていると思います。

JAXAの皆さま、会場に来られた皆さま、素敵な出会いに心から感謝致します。

(浅口市教育委員会・岡山天文博物館/大橋久美)

“生徒”と“先生”の記念撮影