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ISASニュース

宇宙学校・せたがや 開催

No.371(2012年2月)掲載

1月15日に「宇宙学校・せたがや」が開催され、無事終了しました。今回、『ISASニュース』に執筆のお声掛けをいただきましたので、宇宙学校に応募した側の開催までの道程を紹介させていただきます。

事の起こりは、昨年に東京・新宿の中学校で開催された宇宙学校と、ISASメールマガジンで読んだ宇宙学校共催団体募集のお知らせでした。まず、世田谷区の小・中学校PTAのおやじの会で話をして、各校のPTA会長・校長先生に話を通していただきました。結果的に、季節ごとに一緒にイベントをやっている近隣の小・中学校のおやじの会が合同で申し込みました。

共催団体に決定後、日程と内容を詰め、会場として玉川中学校内にある中町ふれあいホールを予約。地域イベントや学校行事の合間を縫って準備を進め、宇宙学校は子ども対象の行事ということで地域の青少年委員会に申請して後援もいただきました。

小学生などは宇宙関係のイベントがあっても親の同行がないと参加できない場合があるため、宇宙学校が来てもらえる以上、宣伝は会場の周辺に集中して行うことにしました。ポスターをPTA会長から近所の小学校に配っていただき、区の掲示板や児童館などに貼ってもらいました。ポスター作製は、玉川中学校の美術部にお願いしたところ、部員全員が描いてコンペをしてくれました。そこで選ばれたものを印刷しました。

前日の会場準備では、備品確認や、入学式などに使っている看板に宇宙学校の特大ポスターを貼るなど、おやじたちは学園祭前日のような盛り上がりでした。

当日の参加者は、ほぼ満席の210人でした。7割が歩きやバスで来られる範囲の方、遠方の方が3割という感じでした。当日、会場のある中学校の校長先生が代表してあいさつし、進行はJAXAの阪本成一先生が行いました。会場の様子のweb配信などもあり、子どもたちの質問もたくさん出て、盛況のうちに無事終わりました。

初めは「私たちが申し込んでよいのかな?」と思った宇宙学校でしたが、参加してくれた子どもたちは未知の世界を見たようで、後日、開催に関するお礼を開催学校の保護者の方からいただきました。子どもたちに何かしらのものを残せたのかなと思い、やってよかったと思っています。開催にご協力いただきました学校や区役所、および来ていただいたJAXAの皆さま、ありがとうございました。

(玉川中学校おやじの会・辰巳雄一)

玉川中学校美術部製作のポスター