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ISASニュース

宇宙学校・くまもと 開催

No.369(2011年12月)掲載

11月19日に、熊本博物館で「宇宙学校・くまもと」を開催しました。熊本博物館での小惑星探査機「はやぶさ」帰還カプセル公開(11月23〜27日)を前に、宇宙科学や惑星探査について理解を深めてもらうことが目的でした。当日は、子どもから大人まで、定員を大きく超える227名の参加がありました。

阪本成一校長先生の進行で、1時間目が佐藤毅彦先生による「『地球に近い』兄弟星たちの探査」、2時間目が吉川真先生による「小惑星探査機『はやぶさ』−その7年間の物語−」と題した授業でした。まずは先生方から15分程度のお話をいただき、その後が質問の時間でした。子どもたちからの質問をいくつかご紹介します。

まず1時間目。「衛星に付いている線(ケーブル)は何本ありますか?」「金星に空気はありますか?」「衛星の重さはどのくらいですか?」「衛星は、どうやって名前を付けるのですか?」

そして2時間目。「小学6年生ですが、『はやぶさ2』プロジェクトに関わるにはどうすればよいですか?」「『はやぶさ』と『はやぶさ2』の違いは何ですか?」「なぜ、『はやぶさ』はこのようなミッションをやることになったのですか?」  自分で調べてきたノートを片手にメモを取りながらの質問や、先生の答えに聞き入ってまた次の質問が出るなど、小・中学生とは思えない中身の濃い質疑応答が続きました。

会場の特別展示室は、終始熱気に帯びていました。最後に、講師の先生方から、宇宙に興味を持ったきっかけ、この道に進むことになったきっかけをお話しいただきました。子どもたちにとっては、わくわくした刺激的な時間になったようです。県内では初めての宇宙学校でしたが、熊本での宇宙への関心の高さを感じる半日でした。

(熊本市立熊本博物館/原 秀夫)

授業の後も質問は続く