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ISASニュース

宇宙学校・くらよし 開催

No.368(2011年11月)掲載

9月11日、(社)倉吉青年会議所50周年の記念事業として、鳥取県立倉吉未来中心にて宇宙学校が開催されました。1時限目「“きぼう”が拓く新たな世界」を吉崎 泉先生、2時限目「小惑星探査機『はやぶさ』−その7年間の物語−』を吉川 真先生、そして全体のコーディネートを阪本成一先生にしていただきました。宇宙学校として初めてのことだそうですが、午前・午後の2回開校していただき、467名もの参加がありました。

講演の後、質問時間に移りました。緊張していた子どもたちも、先生の「いい質問ですね〜」という言葉に勇気づけられたのか、次々と途切れることなく質問が続きました。「宇宙人が攻めてきたら?」「宇宙はどこまで続いているの?」「宇宙で赤ちゃんは育つの?」など楽しい質問から、何やら深〜い話題まで。質問をきっかけに、先生方が丁寧にそしてユーモアも交えて話を広げられるとともに、子どもたちの好奇心もどんどん刺激されていったようです。

 授業の後は、会場内に展示された「はやぶさ」、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟などの模型、「はやぶさ」の映画上映、ペーパークラフト工作などに大勢集っていました。移動プラネタリウムに満員で入れず、泣きながら帰ったお子さんも……。ごめんなさい。でも、この日のことを忘れず、夜空を見上げたり、自分で調べたり、いつか宇宙飛行士になって宇宙から私たちに宇宙の様子を伝えてくれたらと思います。吉川先生が「『はやぶさ2』は2020年までかかる。若い人は直接参加できる」との説明の後、「一緒にやりましょう」と子どもたちに呼び掛けてくださいました。会場に集まった子どもたち、親御さん、運営する私たちみんなの心が熱くなる一言でした。

子どもたちに大きな夢を持ってほしい、ワクワク・ドキドキしてほしい、学ぶ楽しさを感じてほしい。そんな願いを持って準備してきました。この願いをJAXAの皆さまには受け止めていただき、素晴らしい授業を開催していただきました。何より楽しかったです。本当にありがとうございました。

(社団法人倉吉青年会議所 長谷川暢宏)