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ISASニュース

宇宙科学プログラムオフィス発足!

No.361(2011年4月)掲載

2011年4月1日付で宇宙科学研究所に宇宙科学プログラムオフィス(PO)が設置されました。POは、宇宙研で実行している大気球や観測ロケット実験から科学衛星・惑星探査機までを含む多様なミッションを横断的に支援することを目的に、宇宙科学システムエンジニアリング室に属していた企画グループと、科学推進部の計画ラインおよび研究教育支援課がカバーしていた機能の一部を、統合する形で発足しました。POの役割として期待されているのは、宇宙科学プログラムの戦略的な企画調整、各ミッションの内外への対応窓口と危機管理を一元的に行うことです。

宇宙研で行われるミッションの特徴は、野心的な計画を限られたリソースで実現することにあります。さらに、宇宙研が主体となってインテグレーションを行いながら、開発リスクと向き合いながらも技術的なチャレンジを行っています。しかしながら、ミッションの高度化と社会情勢の変化などにより、個々のプロジェクトチームの果たすべき役割は急速に増大しており、今後のミッションでは宇宙科学システムエンジニアリング室とPOがタッグを組む形で、それぞれのミッションに対して多方面からの支援を行うことが必要になってきます。また、宇宙研の中にそのような組織形態を用意することで、宇宙研の限られた人的リソースの範囲で最大限の成果創出につながることを目指していきたいと思います。またPOの設置は、2009年度に設置された宇宙科学研究推進委員会により出された提言「JAXAにおける宇宙科学研究の更なる推進のあり方について」を受けた活動の一環であることを付け加えておきます。

最後になりますが、POではプロジェクトに関するよろず相談窓口も始めました。プロジェクトを進めて行く上での相談事や要調整事項があれば、遠慮なくPOのメンバーにコンタクトしてください。PO単体で対応が難しい問題についても、解決へのアプローチを含めて検討していきたいと思います。

(宇宙科学プログラムオフィス 上野宗孝)

宇宙科学プログラムオフィスのメンバー