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ISASニュース

第30回「宇宙科学講演と映画の会」

No.361(2011年4月)掲載

4月9日、今回で30回の節目を迎えた「宇宙科学講演と映画の会」が新宿明治安田生命ホールで開催されました。昨年5月の「あかつき」「IKAROS」の打上げと6月の「はやぶさ」の地球帰還を受けて宇宙科学への注目度が高まっていることもあり、中村正人教授の『金星への帰還』と川口淳一郎教授の『「はやぶさ」が挑んだ人類初の往復の宇宙旅行、その7年間の歩み』という講演を目当てに、記録的な数の参加者がありました。新作の映画『The Rover〜今、宇宙は、探査ロボットの時代へ!』も上映し、同時にインターネットでの配信も開始しました。配布資料の数などから推定したところ、第1部がロビーで中継をご覧いただいた方を含め364名、第2部が同様に416名と、合計780名だったようです。せっかくお越しいただいたにもかかわらずお聴きになれなかった方や、長時間お待ちいただいた方もいらっしゃいました。この場を借りておわび申し上げます。

テーマと講師が決まった時点でこのような大混雑は予想されましたが、問題を抜本的に解決するには、事前申し込み制にするか、予約済みの会場をキャンセルしてより広い会場に変更するか、ライブ中継を実現するか、開催頻度を増やすかぐらいしかありません。そこで、限られた収容能力でできるだけ多くの方にご参加いただくために、今回初めて2部入れ替え制を導入しました。これによって合計680名の方に会場内でお聴きいただくことができました。来年度はより広い会場で開催できるように、複数の候補に当たっているところです。また、ライブ中継についてもネコビデオビジュアルソリューションズのご協力で実現し、インターネット経由での質問も受け付けました。会場に足をお運びいただけない方への配慮も若干はできたのではないかと思います。

2009年度から始めた夏の相模原キャンパス特別公開での「宇宙科学セミナー」を、今年も計画中です。どうぞご期待ください。

(阪本成一)

入れ替え制で行った1部・2部とも満席となった