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ISASニュース

第10回「宇宙科学シンポジウム」開催

No.347(2010年2月)掲載

1月7日、8日の2日間、「宇宙科学シンポジウム」が相模原キャンパスにおいて開催されました。新年の恒例行事としてすっかり定着した感がありますが、今回は10回目の開催になります。「宇宙科学シンポジウム」は宇宙科学研究本部で行われている研究活動、将来計画の全体像をざっと知ることができる貴重な機会であり、新年早々にもかかわらず多くの方々にご参加いただきました(前日までのwebの事前参加申し込みが286名、当日受け付けも初日には120名を超えました)。

口頭講演プログラムは「宇宙科学ミッションの成果報告」「国際宇宙ステーション曝露部ミッションの成果」「進行中プロジェクトの状況」「プロジェクト移行準備中のミッション報告」「ワーキンググループ報告」として、各ミッションの成果や準備状況、計画の検討状況などが紹介されました。打上げが今夏に迫った「あかつき」「IKAROS」の報告には期待が高まります。

2日目の最後には企画セッション「宇宙基本計画と宇宙科学」が行われ、中村正人宇宙理学委員長、宇宙開発戦略本部の横田真参事官、政策研究大学院大学の角南篤准教授にご講演をいただきました。講演の後にはパネルディスカッションが行われ、宇宙活動の価値について国民とどのように共通認識を得るかなど、いくつかの重要な話題について熱い議論が交わされました。

ポスターセッションについては発表件数が昨年から大幅に増加し、291件もの発表申し込みをいただきました。会場の制約から初めて2部制で2日ともポスターセッションの時間を設定することになりましたが、すべての会場で盛況な中、活発な議論が行われていました。

(宇宙科学シンポジウム世話人一同:篠原 育、西山和孝、清水敏文、吉光徹雄)

宇宙科学シンポジウムの様子。場内は熱気にあふれていた。