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ISASニュース

「宙博ソラハク2009」開催

No.346(2010年1月)掲載

世界天文年2009のクロージングイベントの一つとして位置付けられた「宙博ソラハク2009」が、有楽町の東京国際フォーラムで12月3日から6日まで開催されました。世界天文年を機に企画されたこのイベントをJAXAも後援しており、私自身も企画段階から深くかかわってきました。広い会場は、宇宙・天文のコーナーと、環境・エネルギーのコーナー、講演会場、そして工作などができる体験コーナーの4つに区分され、大人も子どももそれぞれが楽しめる工夫が凝らされていました。宇宙・天文のコーナーでは、JAXAの最新のプロジェクトの紹介や、個性豊かな月探査ロボットのデモンストレーション、「宙博認定 第1回宇宙飛行士検定試験」などが行われ、環境・エネルギーのコーナーでは宇宙太陽光発電を紹介しました。体験コーナーでは宇宙服の試着体験や的川泰宣さんの「宇宙の学校」が開催されたので、JAXA主催のイベントのように感じた人も多かったようです。

2日目の午前中には長期滞在を終えた若田光一宇宙飛行士がスペースシャトルSTS-127ミッションクルーを引き連れて登場。平日にもかかわらず、10時の開場前にはすでに長蛇の列で、会場は活気に満ちていました。船長と若田宇宙飛行士によるビデオ映像を用いたミッションの紹介の後、若田宇宙飛行士から世界天文年2009日本委員会の海部宣男委員長に、STS-119の公式飛行記念品として飛行した世界天文年旗が返還されました。受け取った海部委員長のコメントは、「私も旗になりたかった」。同感です。

週末には家族連れでにぎわい、1時間待ちの入場制限となりました。入場者の合計は4日間で2万6000人強、日曜1日だけで1万1000人を超えたとのことで、会場まわりの長蛇の列は、東京国際フォーラム開館以来の新記録だったそうです。

宙博は今年以降も開催予定で、どんなふうに進化するのか楽しみです。今回を逃した方も、次回にはぜひご来場ください。

(阪本成一)

盛況だった「宙博2009」の会場の様子。隣のバーゲン会場より混んでいました。