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宇宙工学

惑星気球

水蒸気を浮揚ガスとした金星気球モデル

大気のある惑星には気球を浮かべることができます。風に乗って広範囲の地表面を詳しく探査することや浮遊している大気自体のその場観測もできます。温度環境が変化しても浮力が影響を受けにくいスーパープレッシャー型の気球なら非常に長い間観測を続けることができます。地球の成層圏と同程度の大気密度しかなく温度変化の激しい火星や、数十気圧にもなり高温で硫酸性の大気をもつ金星など、各惑星に適した気球の研究を行っています。火星には高い圧力差に耐えられる3次元的な膨らみ構造をもつカボチャ型スーパープレッシャー気球、金星の高温大気中では水を浮揚ガスとして用いるコンパクトで軽量な円筒型気球を検討しています。また、300℃以上になる金星の低高度では非膨張形式の金属薄膜製球形気球を考えています。

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