プラズマアクチュエーターによる超音速キャビティ騒音の制御に関する研究
研究申込者
藤井 孝藏 (ISAS/JAXA)
研究要旨
プラズマアクチュエータによる超音速キャビティ騒音の制御の可能性を探るため,高速気流総合実験設備を用いて実験を行った.本実験では,キャビティ前方の角部に上方向,下流方向,もしくは,上流方向にプラズマアクチュエータを取り付け,プラズマアクチュエータの超音速キャビティ流れの制御の可能性を調査した.キャビティ流れの変化を観測するため,シュリーレン画像を撮影するとともに,キャビティ背面に設置した非定常圧力センサの圧力変動をDFT解析した.超音速キャビティ流れが作る衝撃波の強さや位置には目立った変化はみられなかったが,プラズマアクチュエータを駆動した時にキャビティ特有の周波数のパワースペクトル密度値に減少がみられたり,パワースペクトル密度最大の周波数に変化がみられた.ただし,ノイズによると推測されるパワースペクトル密度も大きかったため,これらの結果をプラズマアクチュエータによる流れ制御の成果と結論づけるためには,ノイズを減少させる工夫などをして,追試実験をする必要がある.
図1 : 異なる条件のPSD値
A DBDをoff B DBDをon
図2 : シュリーレン画像
Key words
プラズマアクチュエータ,キャビティ流れ,流れ制御
2008年度の研究成果
利用期間
2008年9月8日〜2008年9月19日