バルートの空力特性に関する研究

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研究申込者

大津 広敬 (静岡大学)

研究要旨

本研究で検討するトロイダル・バルートとは、ドーナツ状の形状をしたインフレータブル 構造体による再突入飛行時の減速装置である。バルートは図1に示すように、再突入カプセルと複数のケーブルで接続され、曳航される形で利用する事が提案されている。本研究では、不等長のケーブルによりバルートを傾けて取り付ける事で揚力を発生させ、どの程度の揚抗比を調べることを目的として実験を行った。その結果、図2に示すようにバルートを傾ける角度に比例して揚抗比が増加し、最大で0.4を達成できることが明らかとなり、再突入飛行時における減速度低減に効果的であることが明らかとなった。




図1 バルートの概略図(左)および風試模型(右)


図2 取り付け角度と揚抗比の関係



Key words

Ballute, Reentry, Aerodynamics, Shock interaction



2008年度の研究成果



利用期間

2008年7月9日〜2008年7月20日

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