データ解析


本教材の特徴は、研究者が使っているデータを実際に解析して学習を進めることです。 ここでは、データ解析の基礎を説明します。

解析環境: 本教材で用いるデータとツール

本教材では、FITSとよばれるフォーマットのデータを扱います。 このフォーマットについて理解して、FITSデータの扱い方を覚えてください。 また、以下のデータ解析ツールを利用します。各自の計算機にインストールしてください。

パソコン環境

本教材は、Windows XPを標準環境として想定しています。 ただし、以下で述べるツールがインストールできれば、MacやLinuxなどでも演習することができます。 データをダウンロードする際に、ネットワーク接続が必要です。

FITS file

FITS(Flexible Image Transport System) は、 天文学の世界で使われるデータフォーマットの標準です。 本教材で扱うデータの大部分が、FITSフォーマットです。 関連links

解析ツール

この中でfvは、ほぼ全ての課題で利用します。 その他のツールは、課題によっては、利用しない場合もあります。 fv、ds9について、日本語化の方法を以下に記述します。 ただし、本プロジェクトでの標準ソフトは、英語版です。 できるだけ英語版を利用してください。 ds9とfvについては、英語メニューの日本語訳を用意しました。

Name 用途 配布元 インストールについて 利用課題
fv FITSをGUIでインタラクティブに読み書きする heasarc.gsfc.nasa.gov 使い方メモ (日本語化の方法も含む) パルサー, 超新星爆発
ds9 イメージFITS 操作 harvard.edu 使い方メモ 超新星爆発
Makali`i (マカリィ) イメージFITS 操作 NAOJ インストール・使い方 @ NAOJ , オフライン(CD)教材の場合 銀河中心
エクセル テーブル操作・データ処理 マイクロソフトの商用ソフトです。 Windowsではお馴染のエクセルを使ってデータを解析することができます。 中性子星の半径と質量

発展学習のためのデータとツール

本格的にデータ解析を行う場合は、以下を参考にしてください。
衛星 分野 解析方法 データの取得
あすか (1993-2001) X線天文学 解析マニュアル (2000-8) DARTS
すざく (2005-) X線天文学 ヘルプデスク @ 理研 DARTS

UDON @ DARTS

すざくデータの簡単な解析をオンラインで実行することができます。 日本語の説明ページ (あるいは クイックスタート)などを参考にしてください。

Chandra (チャンドラ衛星)

1999年にNASAによって打ち上げられたX線天文衛星です。 世界最高の空間分解能を持ち、 数々のX線天体の美しい画像を捕らえることができます。 教育用のページ(英語)も参考になります。

Last Modified: 2010-2-1