太陽観測衛星「ひので」が撮影したオーストラリア皆既日食の際の太陽画像


平成24年11月19日
宇宙航空研究開発機構

「ひので」がとらえた日食

太陽観測衛星「ひので」はオーストラリア皆既日食の際に月に隠されてゆく太陽をX線でとらえました。

平成24年11月14日午前5時25分(日本標準時)ころに「ひので」がオーストラリア北部上空を飛行している際に、「ひので」に搭載されているX線望遠鏡(XRT)で撮影しました。 月が太陽の南から現われ、北西に向けて太陽面を横切っていき、太陽コロナを背景に黒い月が通過していく様子がとらえられています。

「ひので」から見た日食の最大食分は99.3%で、皆既食帯に入る一歩手前でした。 「ひので」の飛行速度は時速約27,000kmと非常に早いため、部分日食の開始から終了までが、わずか約17分しかありません。 「ひので」は、今回公開した日食以外に、約4時間後に南米上空で再度日食帯に遭遇しましたが、それも部分日食でした。

今回の皆既日食においては、「ひので」に搭載された極端紫外線分光撮像装置が、コロナから発せられる紫外線輝線を観測し、オーストラリアで行われた日食観測を支援しました。

「ひので」X線望遠鏡による日食

(クリックすると大きな画像(512x512)が表示されます)

過去の日食観測


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