第1号【ペンシルロケット水平試射再現チーム結成】平成17年6月23日
それは5月13日の所内メールから始まりました。
そのメールは、私たちの所属する宇宙科学研究本部の技術部長から、技術職員に宛てられていました。
「今からちょうど50年前に、東京大学生産技術研究所の糸川英夫教授が行った
ペンシルロケットの水平発射実験を再現すること」
「そのために再現チームを編成する有志を募集」
といった内容のものでした。
そして、平成17年5月25日。
相模原の宇宙科学研究本部の会議室には、再現チームに参加しようと
昨年度・今年度JAXAに入った若い技術者を中心に有志が集まり、そこで概要が説明されました。
ペンシル再現チームに与えられたミッションは、
1. 忠実に再製作されたロケットを、一般の方々の前で安全に飛ばせるようにすること
2. そのために必要なロケット以外の品物を、当時と同じように作ること
3. 水平試射実験の様子も当時と同じように行うこと
4. そのために実験チームの編成は、当時と同じような構成にすること
などでした。
これらのミッションを受け、私たちはまず班分けからスタートしました。
今までのところ、
ロケット班/点火管制班/スタンド班/飛翔計測班/音響計測班/光学班/企画対応班
の7班に分かれ、まずは50年前の論文や資料をもとに、
糸川先生が行ったペンシルロケット水平発射実験の勉強から始めました。
このカウントダウンページでは、それぞれの班の進捗状況や 水平発射再現に向けた様々な試験の様子をお知らせいたします。