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◆糸川博士のペンシルロケットに関する自筆の手紙

糸川博士の手紙

上の写真は、糸川教授から当時の富士精密工業(株)(現在の(株)IHIエアロスペース)へ宛てた、 ペンシルロケットに関する自筆の手紙です。昭和30年3月10日付で、東京大学生産技術研究所の レターヘッド付き便箋に書かれています。(写真をクリックすると大きい画像が開きます)

内容は、発射ランチャーの輸送トラックを依頼した事務的な用件に続き、

○ペンシルロケットの先端は交換して胴体部分は何度も繰返し使用できるようにしたい
○尾翼に角度をつけてペンシルロケットにスピンをかけるようにしたい(角度は2種類)
○飛翔試験の時にロケットから飛行軌跡が確認できるように煙がでる仕掛けを考えたい
○ペンシルロケットの試射を4月10日から15日の間に行いたい (実際は4月12日に最初の飛翔試験が行われた)
○発射のスイッチはナイフスイッチを使いたい

等が書かれています。

私たちが今知っているペンシルロケット実験の様子は、 糸川先生のこの要求項目そのものであったことが判ります。 なお、本資料の現物は群馬県の(株)IHIエアロスペース富岡事業所の展示室に飾られています。