本日の運用では,姿勢制御(リオリ)の試験を行いました.

今日も,テレメトリが取得できない状況(ビーコン運用)だったので,
姿勢制御に必要な情報は全てドップラデータから取得しました.
例えば,地球角,スピンレートだけでなく,
スピンの位相(スピン一周の間でいつアンテナが地球を向いたか)も
必要になりますが,全てドップラーデータから知ることが出来ます.

そして,上手くタイミングを見計らって,IKAROSに姿勢制御コマンドを送ります.
タイミングを間違えると,傾けたい方向には姿勢が傾かなくなるので,
地球とIKAROSの間の電波伝搬遅延時間(舌を噛みそう)に
注意しながら行う必要があります.

これまでよく実施していた姿勢制御は,IKAROSが自分自身の姿勢センサの値を見ながら
タイミングを見計らって制御できるような設計になっているのですが,
今回は少し特殊な姿勢制御を行う関係で,
地上で運用している我々がタイミングを見計らってコマンドを送る必要がありました.

…というちょっと難しい運用をしたのですが,
なかなか上手く解説することができませんね.
今日の運用は,次回の運用で行う姿勢制御のテストだったので,
次回の運用が上手くいけば,どなたか詳しく解説してくれるでしょう.
ねぇ,T2さん?

(R)

P.S.
最近,20歳になりました.
(ただし16進数の20ですが)


9/6のIKAROS
太陽距離: 0.80AU
地球距離: 120058507km, 赤経=112.9°, 赤緯=18.5°
金星距離: 1.44AU(215938939km)
姿勢:スピンレート=0.3rpm, 太陽角=1deg

Today's IKAROS
Sun Distance: 0.80AU
Earth Distance: 120058507km, RA=112.9deg, Dec=18.5deg
Venus Distance: 1.44AU(215938939km)
Attitude: Spin Rate=0.3rpm, Sun Angle=1deg